うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダムの話

うたプリがすきです。

最初に触れたのはもう少し前だけど、6年前、わたしは黒崎蘭丸さんに出会ってしまった。
日毎どんどん好きになった。彼の所属するQUARTET NIGHT、そのメンバーの関係性、後輩との関係。彼のアイドルという仕事へ対する葛藤を知り泣いたし、それでも彼が仕事に対して持っている矜持がとても好きでとても誇らしかった。

アイドルたちはSNSをやらない、やるとしてもリリース記念での期間限定、そこでもファンへのリプライはしない、発言はすべて出版物やグッズを通した公式のもの、などの徹底したブランディングが、わたしがアイドルに求めるものと完全に合致した。

ただ1点、どうしてもやるせないのは、彼らのライブが見られないということ。
ジャニーズのコンサートに行くたびに、ST☆RISHQUARTET NIGHTのコンサートに行きたいと思った。

とはいえライブは年に一度は行われている。わたしはありがたくも一度だけ行くことができた。姿は違うけれど、その方たちがいてはじめてわたしの好きなアイドルたちに命が宿る。
初めて蘭ちゃんがステージで歌うところを見たとき、涙が止まらなかった。

PVなどもちょこちょこ作られるようになり、歌い踊っている彼らの姿を見られる機会も増えた。
ただわたしはアニメがあまり肌に合わず、きちんと全部見たのは2000%まで。レボリューショズはチラ見、レジェンドスターは完全にスルー。

それでもやっぱり、ST☆RISHQUARTET NIGHTのみんなが、コンサートで自由に歌い踊る姿が見たいと常々思っていた。だっていちばん好きだったから。ジャニーズを除けば、スタリとカルナイより好きになれる人たちはいなかった。ただのひとりも現れなかった。

カルナイの4人がメインステに現れてセンステに歌いながら歩いてきて、センステで1曲、途中で花道にばらけて移動、などの妄想は100万回くらいした。
夢だとわかっていた。でも想像せずにはいられなかった。
でもその妄想は昨日で終わった。だって現実になったのだから。

軽い気持ちだった。アニメはあまり好きじゃないし、その劇場版も好きになれるとは思えなかった。
でもスクリーンで蘭ちゃんを見られるのだから一回は見ておかないと、と思いチケットを取った。
時間が合う上映が、舞台挨拶ライビュつきの応援上映だった。

舞台挨拶は楽しく見られた。みんながうたプリのことを大事にしている気持ちがとても伝わってきた。
諏訪部さんが「神宮寺レンとあなたをつなぐ、諏訪部順一です」と挨拶をしていて泣いてしまった。

そして始まった。始まって10秒でボロボロ涙が溢れてきた。だって、これが見たかった。わたしはこの6年間、これが見たかった。うたプリというコンテンツのブランディングの集大成であり、これから続く未来を否が応でも期待するしかないと感じた。

信じられない、信じられない、でも夢じゃない。いちばん見たかった。頭がおかしくなりそうなほど考えて想像して妄想した景色がいま目の前に広がっている。ずっとずっと大好きだったアイドルたちが目の前で歌っている。踊っている。
ハイタッチをしたり笑いあったり、カメラに向かってみんなでポーズを取ったり。長いことアイドルを見てきた中では当たり前の風景だったけど、うたプリに関しては当たり前じゃなかった。頭の中での妄想に過ぎなかった。

感動、興奮、衝撃、衝動、いろんな感情がごちゃ混ぜになって身体中を駆け巡る。じっとしていられないけど立てないから、自分で自分の身体をぎゅーーーっと抱きしめた。手が震えていた。涙で化粧が落ちてるだろう、でもどうでもいい。

1曲1曲、泣きながら、でもしっかりと見た。MCもひとりひとりの言葉をかみしめて聞いた。
永遠にこの時間が続いたらいいのに、と思った。

ST☆RISHQUARTET NIGHTHE★VENSもみんなみんなかっこいい、ヘブンズのことは最初に登場した3人のことしか知らなかったけど、みんなそれぞれ個性的で魅力的で大好きになってしまった。

ライブは終わってしまうけど、うたプリは続く。こんなことが起こるなんて。好きでい続けてよかった。そしてこれからもずっと好き。

いろんな人に見てほしい。うたプリがすきなひと、昔すきだったひと、アイドルがすきなひと、みんなに見てほしい。まだこんなにかっこいいアイドルがいるって知ってほしい。

上映がおわるまで何度見に行けるだろう。行けるだけ行きたい。今の彼らの姿を、今この目に焼き付けたい。
本当に幸せで、昨日からずっと胸が苦しい。