宇宙に行ったライオン

つらい。
ほんとうにつらくてつらくて仕方なくて、泣いてばかりいる。
人ってこんなに涙が出るのかとびっくりするくらい。コップに水を注ぎ一気に飲み、同じくらいの量の涙を流す。

4/15、わたしは外出していて「そのとき」をリアルタイムでは知らない。FC会員に送られたメールもあとで見た。そういう噂が流れていたのは知っていたけど、まさか、そんなことあるはずがない、彼の居場所はひとつだと、信じて疑わなかった。だからその日が来ても、メールボックスをチェックすることも、ツイッターを開くこともしなかった。

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わたしたちにとっての、宝物みたいなひと、渋谷すばるくん。
あの華奢な身体で、誰よりも響く誰よりも大きな声で、叫びのようなうたを歌うすばるくん。
こんな日が来るなんて、夢にも思わなかった。
すばるくんがいない関ジャニ∞なんて考えたこともないし、その必要すらなかった、はずだった。

「マイクロフォンから君に向かい唄ってるんだぜ
届いてるかなあ」
ステージの上ですばるくんが歌うたび、届いてる、届いてるよ、と心の中でレスポンスをしていた。
もう、関ジャニ∞として、ステージから届くことは二度とない声。
信じられる?なんで、どうして、嫌だよ!

わたしはよく三馬鹿のことを「関ジャニ∞の脳はヨコちゃんで血管はヒナちゃん、そして心臓はすばるくん」と表現していた。3人が揃って一緒にいてはじめて関ジャニ∞だと思っていた。
すばるくんは関ジャニ∞の核であり、星であり、光だった。
すばるくんの声に引っ張られるように、すばるくんの音楽を奏でるために、楽器を武器にして音を尖らせ、関ジャニ∞関ジャニ∞の姿を、彼らなりのアイドルというものを確立させていった。
それがどんなに誇らしいことか。関ジャニ∞の担当であるということが、どんなにどんなに誇らしいことか。
最強の武器を手に入れたのに、これからもっともっと7人で闘う姿を見られると思っていたのに、その武器である「音楽」は、すばるくんを遠くへ連れて行こうとしている。

あまり言葉を発さなくてもあのあたたかい仲間たちの側で静かにわらっているすばるくん、マイクを握ると獣みたいに心の底から声をあげうたっているすばるくん、ちいさな身体によく似合うスタインバーガー
あまりにもしっくり来すぎているでしょう、もう二度と見られる日が来ないなんて、そんなの誰が想像できた?

わたしは丸山くんの担当だけど、すばるくんといるときの丸山くんがほんとうに好きだった。
すばるくんを間に挟んで喋るヨコヒナが好きだった。
盛大に照れながらも好きの気持ちが抑えられない亮ちゃんが好きだった。
一緒にはしゃぐ安田くん、弟丸出しになる大倉くんも大好きだった。
そんなみんなが、一様に潤んだ目をして、すばるくんへの愛と関ジャニ∞への愛、ファンへの心遣いを語ってくれたあの会見。

丸山くんは悲しいときにあんな顔でわらうんだね、普段感情を裸にしない横山くんが泣いてたよ、しっかり前を見てすばるくんへの気持ちを話す亮ちゃん、ふてくされて子供みたいな顔した大倉くん、気丈なフリをしてみんなを引っ張ろうとしてくれるヒナちゃん。
そして、まっすぐなキラキラした瞳で前しか向いていないすばるくん。未来を見ている人の目だった。

いますぐには無理だよ、何ヶ月かかるか、何年かかるかもわからない、いつまで経ってもステージにいないはずのすばるくんのことを考えてしまうかもしれない、あまりにもあまりにも、大きな存在すぎた。

だって、エイトの曲からすばるくんの声が聞こえないなんて意味がわからない、バラバラなようでまとまっていて、強烈に個性的なようで許しあっていて、そのすべてが耳に届いたとき、震えるほど胸に響いたり、安心したり、そのバランスが失われるなんて今でも想像できない。
ほんとは泣きじゃくりながら嫌だ嫌だすばるくんがいなきゃ嫌だと転げ回りたい。
7人一緒がいい、みんなで一緒にいてほしい、すばるくんの関ジャニ∞としての歌がもっと聴きたい。

それでもすばるくんを送り出すと決めた6人の真摯なことばを聞けて、すばるくんが全身で関ジャニ∞のことが大事だと語ってくれて、メンバーがいなくなるという、グループにとってなにもかも覆しかねないこの大きな出来事をあんな風に知れたことは、救いだったのかもしれないと思う。

まだ全然涙は止まらないし、つらくてかなしくてさみくてたまらないけど、心から手放しで応援できるわけじゃないけど、不器用でまっすぐなすばるくんが自分のやりたいことを全うできて、滅茶苦茶かっこいいアーティストになることに確信めいた祈りをこめて。MCで6人がすばるくんの自慢話をする日を楽しみに待っているよ。

ほんとうに大好きだったしこれからもずっと大好きです。

わたしたちの、そして6人の関ジャニ∞にとっての、大事な、大事な、大事な渋谷すばるくんに大きな拍手を!